災害に備えてポタ電とソーラーパネルを揃えた
防災士の資格を取ってから、これといった防災の備えについて何もしていなかった。昨今の情勢を鑑みて、まずは生活に不可欠な電気の備えをしようと思い、EchoFlowのDELATA3 Plusとソーラーパネルを買ってみた。
まだ有事というわけではないけれど、実際に使ってみて感じた注意点をまとめてみようと思う。
EchoFlow DELTA3 Plus
購入したのはEchoFlowのDELTA3 Plus。1024Whの容量を持っていて、1500Wで給電できる。普通に使っている家電をそのまま使えるのが選択の決め手となった。あとは持ち運びも比較的しやすい重さ(大体10kg)も選定基準となった。メーカー名も割と有名でポタ電の実力も申し分ない。
ポタ電と一緒にソーラーパネルも購入した。220W出力の持ち運びできるソーラーパネルである。
ソーラーパネルを一緒に買ったのは、このような考えからある。
- 停電の状況に備える
- 電気代を節約する
しかし本格的に電気代の節約をするためには、ポータブルのソーラーパネルはまったく意味がなかった。評価は3.5ということだが、ポタ電自体は4で、ソーラーパネルが2.5ってところである。
まずはソーラーパネルについて感じたことをまとめてみたい。
ソーラーパネルについて
ソーラーパネルは220Wのものを購入。今後購入する人は軽量タイプのソーラーパネルになるだろう。私のは軽量タイプではないモデルである。
容量がデカいほうがいいかなと思って220Wにしたが、発電量よりも携帯性を重視したほうが良かったなと正直後悔している。理由は次の通り。
- デカすぎる
- 直射日光が当たる必要があるので設置場所をかなり選ぶ
- 家の中にポタ電を置いてソーラーパネルで発電という使い方はできないと思ったほうがいい
- 収納ケースがやけにギリギリでファスナーがまともに閉めれない
発電量は確かに大きいほうが屋外でバッテリに充電するスピードも上がってよいのだが、そのために取り回しが犠牲になることまでは頭が回っていなかった。カタログスペックでは展開すると2mのサイズになるというのはわかった上で選んだのだが、想像以上に大きく重たかった。
折りたたんで収納バッグに入れた状態でもそこそこのサイズと重量がある。展開すれば2m級のサイズになるので、結構取り回しに苦労する。
実際に設置してみると、想定外の問題にぶち当たった。たとえば午前中にしか陽の光が当たらない場所もあって、意外と1日中陽の光が当たっている場所は少ないのだなと設置してはじめて感じた。しかもケーブルの長さの問題があり、パネルのすぐそばにポタ電を置く必要がある。1日中直射日光が当たってポタ電とソーラーパネルを設置できる場所というのは、どこでもはないだろう。
標準のケーブルのみでは、屋外にパネルを設置して屋内でポタ電を使うという使い方は基本的にはできない。延長ケーブルを別途購入することで解決できるかもしれないが、屋内にケーブルを引き込むにはどうするのかという問題にぶち当たる。
発電量は日中に試してみたところ160〜180Wというところだった。これだけ設置に苦労してその程度の発電量なのである。壁のコンセントから充電すれば1500Wで充電できるのだから、どれだけ普段使っている電気が便利なのかを改めて認識させられた。
家の中にソーラーパネルを置いて発電できないかというのも試してみた。しかし2m級のパネルを部屋の中で広げるのは難易度が高い。よしんば設置できてかつ直射日光が当たるような場所があるとしても、ガラス越しだと発電量がガクッと下がるので、設置する苦労に見合うだけの効果は得られない。
持ち運び用のケースがついているが、これがまたギリギリのサイズすぎて収納に困る。もうちょっと余裕を持って作れなかったのかと常に思う。ファスナーで閉じるタイプなのだが、どう収納してもすんなりと閉じられない。常に無理やり閉じる形になってしまって、そのうちファスナーが壊れると思う。
こういうのは買ってみないとわからないものだが、ソーラーパネルはマジで失敗したと思っている。
キャンプに持って行って現地で発電しようという用途が具体的にあれば別だが、あったほうが便利そうというだけで買うのはやめたほうがいいだろう。キャンプにしてもこんな大きいものを広げるのかという問題があるので、買うにしてもせめて小型で取り回しの効きやすいもののほうがよいと思う。
ポタ電の性能
ポタ電の性能はしっかりスペック通りといったところで問題はない。
USB経由で充電して乾電池の充電なんかもできるし、マキタのバッテリーも充電できた。18V6Ahのバッテリー(大体100Whになる)を充電したら1つにつき10%ほどポタ電の残量を使ったので、容量もカタログスペック通りである。
1500W出力でたいていの電動工具も動かせるらしいので、給電能力については普段使っている家電を使うのに問題はないだろう。
容量の1024Whをどう考えるかだが、こればかりは考え方次第である。どいういう状況を想定して、その状況下でどれだけの電化製品を動かしたいかである。
もっと大きな容量があったほうがいざという時は助かるかもしれないが、容量増やすということは重量も上がるというわけで。これ以上の容量を備えるにはキャスター付きのサイズになってしまうので、持ち運ぶのには苦労しそう。段差の多い我が家には絶対に向かないと思った。
私はそういった観点から、持ち運びができてできる限り大きい容量ということでこのモデルを選んだ。ソーラーパネルは失敗したと思っているが、ポタ電のモデルについては特に不満に感じてはいない。出力ポートが多いのも選んだ理由の1つになっている。
その上で容量が足りてるのか足りてないのかは、実際に被災してみないとわからない。普段使いだと農作業でマキタのバッテリを充電するような使い方が想定できるが、その点ではまったく問題なく使えそうである。
ワイヤレス接続の問題
USB-C経由での充電がうんともすんともいわないので、ファームウェアのアップデートをするのにWi-Fi接続を行った。ファームウェアが信じられないくらい古かったので、在庫処分でもしていたのかと思った。(1.x台から7.xに一気に上がったので)
しかしそこから1週間ほど経ってかポタ電を見てみると、バッテリ残量が勝手に40%まで低下していた。90%にしておいてから放置していただけでそこまで減るかと不思議に思った。放置してたら勝手に電源が切れるはずなのに切れていなかった、だから40%までバッテリ残量が減ったと考えられる。
なぜそこまで起動したままだったかというと、このポタ電はWi-Fiに接続している間、常にデータをサーバに送信していることがわかった。AIに聞いてみるとアリババのサーバに送っているらしい。そういやこれ中国製品だったわ。
通信の頻度は1秒に1回くらいの頻度。アリババのサーバに送信するパケットだけをルータで止めても、逆に通信頻度が増えてしまって良くない。AWSのサーバにpingを送信し、ネットワーク接続を確認してからサーバにデータを送ろうとするから。Wi-Fi接続はスマホのアプリから行うが、一度設定してしまうとスマホからはネットワーク接続を解除できない。解除するには本体のボタンを操作する必要がある。
接続解除のためのIoTリセットは必ずしたほうがよいと思う。IoTリセットは本体の電源をオフにした状態で、電源オンボタンを長押しして2回起動のアニメーションが出てくるまで押し続ける。製品型番によってはやり方が違う可能性もあるため、説明書を参照してほしい。
この通信だけで50%もバッテリを使ったとは思わないが、何のデータを送ってるかわからないが必要なものとはまったく思えないし、余計な通信を行ってバッテリ残量を消費するような製品であるということは事実として知っておいてほしい。
スマホのアプリと通信するためのBluetoothの接続に関しては、正直よくわからない。スマホのアプリからしか設定をいじれないので、こちらは許容してもいいかもしれないが・・・。基本的な設定、たとえばコンセントからの入力される電力の制限などはIoTリセットしても設定した値のままであるから、設定を変える時だけBluetooth接続したほうが無難だとは思う。
これは単純にデータを送信している気持ち悪さもあるが、何より無駄な電力を消費していることを問題視している。
アプリでの設定
必ず設定を変更したほうがいい項目もあるので、一度はアプリをスマホにインストールして設定してほしい。変な通信するんじゃないかと訝しむ人は、設定が終わったら消せばいいと思う。
- AC充電速度
- バッテリの充電上限と、使用限界の%設定
他にはX-Boostを使うかとか、充電を電気代の安い時間帯に充電するようにする設定とか、台風などの予測によって充電をしたりする機能などがある。
バッテリの充電上限は90%に、下限を10%に設定するのがお勧めらしく、とりあえずはこの通りに設定している。100%まで充電するとバッテリに良くないらしいし、完全放電してしまうのも良くないらしいので、バッテリ寿命のための設定と理解している。
AC充電速度も変更したほうがよいと思う。1500Wで充電できるのだが、そのままにしておくと本当に1500Wで充電するので、コンセントのケーブルがすごい発熱してしまう。1時間で終わるとはいえ、発熱量が多くバッテリにも悪い気がする。何よりコンセントがヤバい気がする。この設定は必ず落としておいたほうがよいだろう。私は700Wに設定している。
まとめ
いざというときに備えてポタ電を用意して有事に備える。今の時代なら一家に一台、ポタ電はあっていいと思う。
ただいざという時の備えは後回しになりがちなのだ。何かきっかけがあれば備えやすいけど、いざというときになってからでは遅い。その「いざ」がいつ起こるかわからないから備えるのが難しい。
どうしても後回しになりがちなので、普段使うものを防災の備えにもできるようなものを選ぶようにするとか、意識改革をしていく必要があるだろう。
たとえばポタ電であれば、仕事を便利にするためとか、キャンプで使うためという目的で用意するといったように。主従はどうでもいいけれど、そうやって具体的な使い道を想像しながら用意するのもよいと思う。防災のためといっても実際に被災地に使えるかは別問題だしね1。ただ備えておくのは意味があると思う。
ソーラーパネルに関してはあったほうがいいかなと思って買ったが、どこに展開して設置するのかのシミュレーションをしてから買うべきだったなと反省している。思った以上に大きくて重いのがネックだったなあ・・・。キャンプで使うにしてもこれを荷物に加えるならポタ電をもう1個持っていくとかが真剣に候補に入りそうな気がする。
Footnotes
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倒れてきた家具に潰されて、または溢れてきた水に浸かってポタ電を使えなくなる可能性だってあるわけだし。逆にポタ電だけあっても他の家電が使える状況にないかもしれないし。 ↩